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「佐助だ!」
いつきが指差した方を振り向くと、緑の光をきらきらと瞬かせて佐助が政宗たちの前に戻ってきた。
政宗が腕を伸ばすと、彼の指先をくるくると踊る。
「何だよ、戻ってこなくてもよかったのに」
「戻りたかったの!いいじゃん、今じゃ自由に行ったり来たりできるんだから」
グリーンに光る流れ星からオレンジの炎を纏った人へと姿を変えて、佐助はにっこりと政宗の手を握った。
ひく、と小太郎の口元がひきつる。
「それに、もうすぐ雨が降りそうだしね」
確かに空は曇り模様だったが、それより早く。
政宗の頬にキスを落とした佐助を、小太郎が殴り倒しての血の雨の方が早く降りそうだった。
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